JR東日本 

外房線

千葉-安房鴨川

 93.3km)

千葉から房総半島の太平洋側を回り、安房鴨川までを結びます。東京へのベットタウン化も進み、上総一ノ宮まで総武線快速のほか日中でも京葉線の列車が乗り入れてくるようになりました。安房鴨川までの特急「わかしお」号も健在です。


■主要駅リンク■


↓以下の全ての写真は、クリックすると拡大して見ることが出来ます。
↓以下の全ての写真は、クリックすると拡大して見ることが出来ます。

外房線 千葉-安房鴨川 93.3km

内房線との共用区間 千葉-蘇我 3.8km

千葉

ちば

房総方面の各路線が集まる千葉駅の5・6番線ホームが外房線発車ホームになっている。特急わかしお号は京葉線経由なので千葉には乗り入れてこないが、土曜・休日運転の「新宿わかしお号」が昔ながらの総武線経由で千葉にもやって来る。

乗換(JR) 総武線(快速)総武線(各駅停車)総武本線(千葉-銚子)内房線成田線(千葉-銚子)
乗換(私鉄) 千葉都市モノレール1号線千葉都市モノレール2号線京成千葉線(京成千葉駅)
209系2100番台

普通列車は今はすっかり209系2100番台に変わった。京浜東北線出身だが車内はクロスシートやトイレの設備がある。

房総路線図

千葉・房総の各路線が中心に載っている路線図。墓相各路線のカラーが東京近郊路線図と一緒であまり冴えない色なのがちょっと残念。どうせなら外房線はオレンジ、内房線は水色(青)のような房総ローカルルールの路線カラーにすればいいのに。

本千葉

ほんちば

2010年より快速列車も停まるようになった千葉県庁の最寄り駅。京成電鉄の千葉中央駅や千葉都市モノレールの県庁前駅が比較的近い。

本千葉駅前。駅の隣にブックオフがあった。

蘇我

そが

京葉線と合流。この先房総方面は外房線と内房線の二手に分かれる。両線が再び合流するのは終点の安房鴨川。

乗換(JR) 内房線京葉線総武線(快速)
下車 フクダ電子アリーナ・ハーバーシティ蘇我へ
211系

一時期勢力を伸ばしつつあった211系の普通列車。こちらは元々クロスシートがあったはずだが、房総に来た時にはすっかりロングシートだけになっていた。

なのはな号

蘇我駅にいた時に偶然見かけたなのはな号を撮ったときの写真。

113系

房総各線で当たり前のように走っていた113系は2011年8月末で引退。

鎌取

かまとり

かつては快速も停まらなかった駅だったが、駅の南にニュータウンが出来て以来乗降客数が年々増加。昭和の時代は1000人未満から3000人台だった乗降客数が、今や2万人を超える駅となっている。

誉田

ほんだ

2面3線構造で当駅始発・終着の列車の設定がある。また、京葉線の勝浦・成東行きの切り離しもこの駅で行われる。外房線の中では両隣の土気・鎌取や蘇我よりも先に快速停車駅となっていたが、今ではその3駅に乗降客数が抜かれてしまった。

誉田駅駅舎。

土気

とけ

ここも快速停車駅で千葉・東京の通勤圏内だが、ほぼ平坦な場所を走る外房線の駅の中でここが最高地点にある駅らしい。このあたりが外房線の山越え区間だったのか。

到着直前で東金線直通線路と分かれて、カーブを曲がって大網駅へ。

大網

おおあみ

特急列車も全列車が停車する主要駅。ここで外房線と成東方面に向かう東金線に別れる。外房線から東金線に直通する列車も多く、京葉線の通勤快速も一部の車両が東金線へと乗り入れていく。

直通 東金線

大網駅コンコース。東金線へはここから右に続く連絡通路を歩いていく。

土気方面。東金線の線路が外房線に合流する線形が見える。

東金線との間にあった短絡線の廃線跡が合流するあたり。1972年まではこちらの短絡線が外房線の路線で、旧大網駅は東金線の福俵寄りにあり、スイッチバックをしてここまで通っていた。その後しばらく貨物専用の短絡線として線路は残っていたが、1996年に線路も撤去された。

永田

ながた

まっすぐな線路の途中にある対向式ホームの駅。駅の手前にある踏切の名前が蚊喰とちょっと風変わり。

本納

ほんのう

待避線のある2面3線の駅。

貨物専用線の跡

本納-新茂原間の海側に雑草に紛れて突如現れる貨物専用線の跡。1996年までは、ここで貨物の取り扱いが行われていたようだ。

貨物専用線の跡が途切れて間もなく新茂原駅へ。

新茂原

しんもばら

かつては貨物の取り扱いも行われていた駅だったようだが、今は他の駅と同じく旅客専用。

そして茂原駅1.5キロくらい手前で、スラブ軌道の高架線に上がる。

そして京葉線快速列車の姿も見える茂原駅へ。

茂原

もばら

茂原駅は高架線上にある駅。2面4線のホームを構える。あとから来る特急列車を待つ普通列車もあり、写真の普通列車も特急待ちのため10分くらい停車した。

茂原駅に到着した特急列車。特急も茂原駅は全列車が停車する。

上総一ノ宮方面に続く高架線。

茂原駅駅舎

特急待ちの停車時間がだいぶあったので、駅の外に出て撮影した駅や駅前の様子。高架駅ということもあり都心の駅と比べても遜色のない雰囲気。

そして茂原駅を出発し、再び地平に降りて先に進む。

八積

やつみ

茂原市を出て次の駅は長生郡長生村の所属駅。

上総一ノ宮

かずさいちのみや

特急列車でここまで乗っても結構乗りでがあるが、東京から直通してくる総武線快速全てと京葉線の快速列車の大半がここまで直通運転する。かつて総武線快速は大原、勝浦行きもあったが今は全て上総一ノ宮止まり。

大原方面。留置線があり、外房線はこの先は単線になっている。

上総一ノ宮駅駅舎

建て替えられて間もない上総一ノ宮駅の駅舎

2011年の上総一ノ宮駅

2011年訪問時の上総一ノ宮駅。まだ駅舎の建て替え前だった。

ガントレットな線路

上総一ノ宮駅を発車して留置線のそばを通る。よく見ると左側の線路がポイントで2本にまとまらずに4本のガントレット形状のまま車止めに続いている。名鉄瀬戸線のお堀電車が無くなってから日本には無くなったとされているガントレットみたいな線路が千葉にあった。

大原方面へ

そして本線の方は単線となって留置線の横を通り抜けて先へ進む。

東浪見

とらみ

周りに気が生い茂る中にある駅。ホームが半分草むらに埋まっている。

そしてここから再び複線に。なぜ一駅だけ単線?

太東

たいとう

2面3線の駅。小ぶりな駅舎があった。

なのはな号のブライダルトレイン。

時は遡って2001年、なのはな号を利用したブライダルトレインに乗って新郎新婦のゆかりの地でもある太東駅でセレモニーのため降り立った時の写真。跨線橋に登ってブライダルトレインをパチリ。

高架線に上がってスラブ軌道を走る区間があった。

長者町

ちょうじゃまち

外房線きっての縁起駅名。地名はいすみ市岬町長者。

走る列車から撮影した長者町駅駅舎。

そして長者町駅から再び単線に。この辺り複線になったり単線になったり慌ただしい。

三門

みかど

単線区間上にあるホーム1本だけの駅。行き違いの設備も無い駅は、外房線ではこの駅と行川アイランドだけ。

大原

おおはら

いすみ鉄道との乗り換え駅。かつて総武線快速はここまで乗り入れていた。

乗換(私鉄) いすみ鉄道

大原駅到着直前に撮影した駅構内の図。一番右側がいすみ鉄道で、かつてはJRからいすみ鉄道線につながっていたと思われる線路が途切れている。

2020年の訪問時に偶然到着するのを見かけたお座敷列車「華」。

夕暮れ時に大原駅に到着する新宿わかしお号。

2011年の大原駅

2011年に大原駅を訪問した時の写真。この時はE257系のわかしお号に乗ってここまで来た。

大原駅駅舎

大原駅駅舎と改札口。JRの駅舎の隣、写真向かって左側にいすみ鉄道の駅舎がある。

浪花

なみはな

単線上にある島式ホームの駅。ホームの上に待合室がある。

駅舎とは跨線橋で結ばれていた。

御宿

おんじゅく

このあたりから観光地色がぐっと強まり、沿線にはリゾートホテルなども現れ始める。ホームには海女の像が置かれていた。

御宿駅に停車する特急わかしお号。

そして御宿から勝浦までの一駅はまさかの複線になる。走行中に上り列車とすれ違う。

勝浦

かつうら

2面3線の駅。1日1往復だけ、京葉線の通勤快速(休日は快速)がここまで乗り入れてくる。果たしてここから東京まで通勤する人はいるのだろうか。

跨線橋から眺める勝浦駅。

改札内コンコースで見かけたショーケースに入ったひな祭りのひな壇と、勝浦のマスコット「カッピー」のパネル。

そして改札外のコンコースには、だれでも自由に弾ける赤いピアノが置かれていた。今どきなのでちゃんと消毒用アルコールもそばに完備。

2001年の勝浦駅

太東でセレモニーを行ったブライダルトレインが勝浦に到着した時の写真。

勝浦駅駅舎

観光地への起点駅的な雰囲気を感じる勝浦駅の駅舎。

複線記念の碑

駅前にあった複線記念の碑。途中単線区間もあった気がするがまあいいか(笑)。房総各路線の中で、外房線が一番複線区間の比率が高い。隣には日本鉄道OB会寄贈のSLの動輪の碑があった。

御宿方面から見た勝浦駅構内。

こちらは鵜原駅方面から見た勝浦駅の写真。勝浦止まりの列車もあり、駅構内には留置線がある。

ホテル三日月

CMで時々見かけるホテル三日月は勝浦駅を出ると海側の方に見える。

そして車窓にが広がるのも勝浦駅を出た後から。

鵜原

うばら

ホームにログハウス風の待合室があった。

上総興津

かずさおきつ

上総興津停車中の新宿わかしお号。下り線ホームの隣に沿線の景色に不釣合いな高層マンションが建っていた。

行川アイランド跡

閉園となった行川アイランドの跡は下り列車だと駅に着く手前で海側に見ることが出来る。

行川アイランド

なめがわアイランド

1970年に臨時乗降場として開業。その名前のとおり行川アイランドの最寄り駅だったが肝心の行川アイランドは2001年に閉園。そのため軒並み特急停車駅となっている勝浦-安房鴨川間にあって、普通列車に化ける列車を除き唯一特急列車が停まらない駅となっている。

1本だけのホームに2008年に建て替えられた新しめの待合室券駅舎が設置されている。秘境駅のような様相を呈しているがおおむね1時間に1本の列車があり、列車到着前に自動放送もあった。

ホームから出口に直結。出口付近に入場用と出場用の簡易Suica改札機が並んでいる。

放置状態の沿線案内。「行川アイランド」の文字は消されたようだが、経年劣化で若干復活している。

安房小湊

あわこみなと

小湊鉄道の小湊はこの地名を指しており、本来ここまでの路線として計画されていたのであった。

安房天津

あわあまつ

駅舎に併設されていたコミュニティセンターでお祭りの準備が行われていた。

安房鴨川

あわかもがわ

まだ房総半島の「外房」と呼ばれる部分を回りきれていない気がするが、内房線と再び合流するこの駅が外房線の終点。千葉・蘇我へは内・外房どちら回りでも出ることが出来るが、距離が短い上に特急列車が走っている外房線のほうが圧倒的に便利。内房線の方は普通列車の本数もかなり少ない。

乗換(JR) 内房線
乗換(バス) バスで鴨川シーワールドへ

改札口直結の1番線は特急列車発車用ホームになっていた。

新宿わかしお号

ただしこの日の特急新宿わかしお号は、特急の発車が短時間で連続していたためか2番線からの発車だった。

2番線と3番線は内房線と外房線の普通列車発車用ホーム。真逆に列車は出発するが、行き先はどちらも千葉行き。

安房鴨川駅舎

海側に出口のある安房鴨川駅。山側に出来たショッピングセンターへはすぐそばにある陸橋を渡っていく。

海水浴場

駅から10分ほど歩くと海に出られる。海水浴場はそこそこの賑わいだった。




外房線 JR東日本