JR東日本 

鶴見線

鶴見-海芝浦・大川・扇町

 7.0km)

鶴見から京浜工業地域を縫うように走る路線。途中2本の支線が枝分かれしています。首都圏で最後まで「旧型国電」の走っていた路線です。その頃の茶色い電車の写真と、2010年に改めて訪れた時の写真を交えてご紹介。

鶴見-扇町7.0km
浅野-海芝浦1.7km
武蔵白石-大川1.0km

■主要駅リンク■


↓以下の全ての写真は、クリックすると拡大して見ることが出来ます。
↓以下の全ての写真は、クリックすると拡大して見ることが出来ます。

鶴見線 鶴見-扇町 7.0km

鶴見

つるみ 【JI01】

京浜東北線と接続する鶴見駅が起点。鶴見線ホームの手前には改札口がある。鶴見線各駅には簡易Suicaはあるものの全駅無人駅なので、鶴見までの運賃取りこぼしが無いようここでチェックしているようだ。

乗換(JR) 京浜東北線
乗換(私鉄) 京急本線(京急鶴見駅)

鶴見駅で発車を待つ列車。黄色が路線カラーだが、車体は黄色に白と水色をプラスした3色帯になっている。

駅を出てすぐのところにある変則的なクロスポイント

鶴見駅の旧型国電

かつて武蔵白石と大川の間だけを走っていた1両の旧型国電クモハ12型が、一時期鶴見線全線を走っていたことがある。その時撮影した写真。鶴見駅で一両だけの車両が静かに発車を待っていた。

本山駅の跡

鶴見駅を出るとすぐに通りかかるホームの跡。鶴見臨港鉄道時代に存在していた本山駅らしい。2013年に通りかかった時も健在だった(写真左)。

国道

こくどう 【JI02】

高架上にある駅だが無人駅。ホームが緩くカーブを描いている。国道15号線を跨いでいるからというのが命名の理由らしい。他につける駅名無かったのかな?

国道駅に停車中の鶴見線の列車。

駅を出たあたり

無人の国道駅の改札口。木枠の古めかしい造りが郷愁をさそう。

改札口から続く、国道駅高架下の歩道。昭和初期にタイムスリップしたような雰囲気がある。

謎の新川崎までの運賃

国道駅にあった運賃表。新川崎へは横浜か武蔵小杉を経由しないと行けないが、その両端の駅が160円なのに新川崎までは150円。この理由は横須賀線は実際は駅は無いものの鶴見から新川崎方面に分岐しているので、国道-鶴見-新川崎と最短経路の経由になって新川崎駅の方が両端の駅よりも安くなるというからくり。

鶴見小野

つるみおの 【JI03】

この辺はまだ工場地帯には差し掛からず、住宅地の真っ只中にある。

鶴見小野から車両基地の横をかすめ、弁天橋へ。

例の海岸

鶴見小野から弁天橋までの間にある厳重に目隠しが行われていた一区間。壁の向こうには例の海岸があるらしい。

弁天橋

べんてんばし 【JI04】

島式ホームを抱える駅。住宅地と工業地域の境目にあって隣接して車両基地もあるので、ここで折り返す列車も結構ある。

対向列車到着

浅野方面からやって来た鶴見行きの列車。

浅野

あさの 【JI05】

駅の手前で海芝浦方面と扇町方面の二手に別れる。右手に別れて行く方が海芝浦に向かう支線で、駅の入口は支線の海芝浦方面のホームと一体化して設けられていた。

浅野駅駅舎

駅直前で本線と海芝浦へ向かう支線に枝分かれしている路線の真ん中に駅舎がある。

1987年に訪問した時の浅野駅駅舎。この当時から駅員はいなかったが、駅入口右側に売店があった。

改札口を抜けた先にあるのは海芝浦方面行きのホーム以外は構内踏切を渡る。

列車到着

当時走っていた黄色の101系の武蔵白石行き列車が到着。

鶴見線 浅野-海芝浦 1.7km

支線が枝分かれ

扇町へ向かう本線と海芝浦に向かう支線に駅構内で分岐しており、ホームも別々に設置されている。

浅野駅に到着する海芝浦からの列車。

浅野駅より鶴見駅方面を見る。浅野駅を発車した列車がポイントを渡って鶴見駅に向かう。

浅野駅を出て、新芝浦駅へと向かう列車から撮影。

新芝浦

しんしばうら 【JI51】

海芝浦に向かう支線にある唯一の途中駅。浅野から真っ直ぐに走る路線の途中に駅がある。

1987年に訪問した時の新芝浦駅駅舎。

新芝浦駅の先にクロスポイントがあり、ここから海芝浦までは単線となる。写真右側の路線は工場への引き込み線となっている。

工場への引込み線

新芝浦から海芝浦の間で展開される工場への引込み線。引込み線同士が直角に近い形でクロスする線もあってマニア心をくすぐる配線も。

道路を縦断する引き込み線。あの線は工場のどこへ続いているのだろうと思ってみたり。この工場歩きたい。

海芝浦

うみしばうら 【JI52】

新芝浦を出て大きく右へカーブすると支線の終点・海芝浦に到着。ホーム背後は海、駅の出口はすぐ東芝京浜事業所となっていて一般人はここを通れない。

ホームに迫る海

ホームの柵のすぐ向こうは海。特に休日は鉄道ファンが並んで迫り来る海をみんなで見下ろしている妙な光景が見られるという話を聞いた。高潮時は運転休止になることもあるらしい。

新芝浦方面に続く線路。線路のすぐ左は工場の敷地で、右は海。

駅のホームからは鶴見つばさ橋を見ることができた。

所要時間案内

鶴見線の所要時間案内。乗り換え・待ち時間は含みませんというお決まりの注意書きをここでは重く受け止めておく必要がある。特に日中に大川駅へは9分ちょっとでは絶対に行けない(笑)。

1987年の海芝浦

1987年訪問時の海芝浦。当時一時期だけ鶴見線全線を走っていた旧型国電に乗ってここまで来た。今となっては貴重な写真。

東芝京浜事業所入口

駅の出口は東芝事業所の入口。よそ者は駅の外に出られないのだ。

海芝公園

1995年に開設した公園。公園が出来たおかげで駅以外にどこにも行けない駅を脱却した。東芝の事業所の敷地の一部が提供されているらしい。

海浜公園を散策。当然だが公園からは駅以外公共の場所には出ることはできない。

鶴見線 鶴見-扇町 7.0km


安善

あんぜん 【JI06】

使われていなさそうな貨物ヤードの脇に設けられている駅。

大川支線の武蔵白石駅が無くなって以降、大川支線の分岐駅となっている。駅名標にその標記がある。

武蔵白石

むさししらいし 【JI07】

右側に分岐して行く路線が大川への支線。大川支線はかつては日中もそこそこ本数があったが、現在は朝夕限定の路線になってしまっている。

対向式の武蔵白石駅ホーム。

武蔵白石駅から浜川崎駅方面を臨む。右を通る貨物の高架線はもう使われていないようだった。

武蔵白石駅駅舎

武蔵白石の駅舎。浅野駅が本支線の分岐点側に駅舎があったのに対し、この駅は合流点側にある。

鶴見線 武蔵白石-大川 1.0km

大川支線のホーム跡

かつて大川支線の武蔵白石駅ホームがあった場所。旧型国電が引退する時に101系の電車では運行に支障が出るために撤去されて跡形も無くなってしまったが、今でも戸籍上の大川支線の分岐点は武蔵白石駅になっている。

1987年の武蔵白石駅大川支線ホーム

大川支線のホームがあった頃の武蔵白石駅。当時鶴見から大川に直通していた旧型国電の電車は、直接支線のホームに入れなかったため一旦本線のホームへ入り、その後バックをして支線ホームの方へと進入していた。現在は大川支線の列車はこの駅を通過し、安善方面に直通運転する。

駅の構造は浅野とそっくりだが、浅野は本線が島式で支線が対向式ホームなのに対しこの駅は逆だった。

旧型国電の車内

板張りの床が印象的な旧型国電の車内。車内の中央に握り棒がある。

撤去される引き込み線

大川から武蔵白石へ歩いて戻る途中で見かけた貨物の引き込み線の撤去現場。大川支線上に引込み線との合流地点と思われるポイントがあったが、その先の線路は撤去の真っ最中だった。写真左はその延長線上に続いていた廃線跡。

大川

おおかわ 【JI61】

武蔵白石から大川行きの支線に乗るとわずか1km走ってもう終点の大川に到着。1987年当時も既に時刻によっては運転間隔が125分も間があくという区間で、現在は朝と夕方しか旅客列車が走っていない。貨物のついでに通勤客も運んでいるという言い方がぴったり当てはまる区間ではある。

大川駅入口あたりの様子を撮影。

鶴見線 鶴見-扇町 7.0km


浜川崎

はまかわさき 【JI08】

大川からさらに本線の方は扇町を目指して進み、南武支線との乗換駅の浜川崎へ。島式のホームがぽつんとある。ここから終点までは鶴見線は単線となる。

乗換(JR) 南武線(尻手-浜川崎)

さらに昭和駅方面に続く線路。

浜川崎は鶴見線と南武支線それぞれの駅が道路を隔てて別々にあるというちょっと変わった駅。もともと違う私鉄の路線として開業したのがその理由らしい。貨物線はその先でつながっていた。写真は左が1897年、右が2013年の鶴見線側の浜川崎駅入口。1987年当時にはあった右側の券売機や窓口が2013年には無くなっていた。

浜川崎駅付近を走り抜ける貨物列車。貨物列車の方が活気があって列車の編成が長い。

浜川崎から昭和にかけて広大な貨物ヤードが広がる。単線の旅客線はその脇を通り過ぎていく。

貨物ヤードを横目に列車はさらに突き進む。写真右は鶴見方面に向かう列車から撮影した昭和-浜川崎間の様子。

昭和駅の手前で分岐する工場への引込線

昭和

しょうわ 【JI09】

片面だけのホーム。左側の線路は扇町まで併走する貨物線なのでホームは無い。

左側の貨物線が合流し、その先右側に分かれていく。

今度は右側に貨物ヤードが展開されると、間もなく終点の扇町に到着する。

扇町

おうぎまち 【JI10】

ホームの先端にある終点扇町の駅舎。改札口は無人だが、扇町駅自体には貨物を取り扱うための職員がいるらしい。

扇町駅ホーム。駅舎とホームの間の通路でがひなたぼっこ中。

ホームに停車中の鶴見線列車。

駅の隣に広がる貨物ヤード。その隅の方でホーム一面、線路一線の駅を構えていた。

旅客列車は扇町駅で終点だが、貨物線はその奥へと続いている。ホッパ車の長い編成が停まっていた。写真左は扇町駅ホームのすぐ後ろにあった貨物線のクロスポイント。

1987年の扇町駅

当時黄色い電車が走っていた1987年の扇町駅。こうやって写真を見比べてみると駅の隣にあったマンションが消えているのがわかる。




鶴見線 JR東日本